「あなたは椅子の座り方のマナーができていますか?」
なかなか自信を持って出来ている!と言える人は少ないのではないでしょうか。
面接や客先で入室案内をされてから着席するまでの間や椅子に座っている姿勢など椅子の座り方のマナーは意外とできていない人が多いのも事実です。
その理由として椅子に座っている姿勢が崩れてしまったり、椅子に座るまでを重要視していないからです。
知らず知らずの間に相手側から見たときに椅子の座り方のマナーができていないと思われていることも多いです。
こんにちは。たぬきちです。
僕自身初めて就職活動を行っているときに椅子の座り方のマナーについて疑問に思ったことが数多くあります。椅子に座るまで手順や座ってからの正しい姿勢など。考えることも多かったです。
椅子に座るマナーを学び、自宅で何度も練習を重ねていました。
その結果、就職活動中に応募先企業の第一面接時も姿勢が良くて褒めていただきました。
この経験を元にこの記事では椅子の座り方のマナーを学ぶことができます。就職活動や転職活動だけでなく、客先出向を行った時など様々なケースで活かすことができます。
意識して着実に行うことで相手からの好印象を2倍にアップさせることができますので1つずつ実践していきましょう。
目次
椅子に座る前に知っておきたい2つのマナー

まず、椅子に座る前に2つの基本マナーを知っておきましょう。
①椅子に座るタイミングは相手から一声かけてもらってから
②椅子に座る時と立ち上がる時は左から
上記の2つです。
まず①の椅子に座るタイミングですが「どうぞ」と相手から一声かけてもらってから座るのがマナーです。部屋に入るや否やすぐに椅子に座るのはマナー上良くありません。
また②の椅子に座る時はどちらから座るかですが
椅子に座るときは左側から立ち上がる時は左側へ行うのがビジネスマナーです。
その理由として椅子の右側に立つことは偉そうなイメージを持たれることが多く、
モノの上位位置になるからです。下位方向から出入りするのがマナーです。
椅子の座り方の3つの手順
入室して相手から「どうぞ。」と言われたらいよいよ椅子に座ります。
椅子の近くまで着いたら3つの手順で椅子に座りましょう。

①椅子の左側に立った状態から左足を半歩前に出す
②右足を左足と椅子の間を通して椅子の前までもっていく
③左足を右足のすぐ隣に移動させてスライドさせる
※①の左足を半歩前に出したときに椅子と左足との間隔を5~6cmあけておくとスムーズに座れます。
といった順序を意識して椅子に座ります。
面接や商談本番では緊張していたりすることも多いのでどうしても動きがぎこちなくなってしまいます。
ですので自宅や社内でスムーズに椅子に座れる練習をしておくことが大切です。
椅子に座る直前に注意すべき3つのこと
椅子に座る直前には意識しておきたい3つのポイントがあります。
下記の3つのポイントを行うことで上品な座り方に見えますので是非意識してみてください。
①椅子に座る前に背筋を伸ばし、アゴをひく
②腰を垂直にしながら体勢をゆっくりおろす
③ふとももの筋肉を使ってお尻を引き締めながら座る
特に相手側が先に座っている場合は自分が座る動作に目がいくものです。3つのポイントを意識してワンランク上の座り方を取得しましょう!
椅子の座った時の姿勢のポイント

椅子に座っている時には姿勢が1番重要であるといっても過言ではありません。就職面接を行っている時や長時間の会議では乱れてしまいがちです。
良い例を参考にして、もしも自分の椅子の座り方が悪い例に当てはまっている場合は癖を1つずつなおしていきましょう。
・椅子に深く腰掛けて背筋を伸ばす
・足の状態→男性:肩幅に開く 女性:足を斜めに揃える
・手の状態→男性:膝上で軽く握りこぶしをつくる 女性:指先を揃え、両手を少し重ねる
・足組みをする
・貧乏ゆすりをする
・背もたれによりかかる
・猫背になりすぎる
・椅子の下で足をクロスにする
・内股で座る
女性の方は社内の受付の担当や会社案内を行う場合があるかと思います。
椅子の座り方1つで社外の方への与える印象は大きく変わりますので日頃から椅子に座る時に自分の癖が出ていないか見直しておきましょう。
椅子の座り方を改善する方法

椅子の座り方をポイントはわかったけれどもいざ自分の座り方を改善するとなるとどこが悪いんだろう??となってしまいますよね。
椅子に座っている時の自分の悪い癖を見つけることは難しいです。
自分の椅子の座り方を改善するための1番の方法は相手に座り方を見てもらうことです。
そんな時、突然「僕の椅子の座り方見て!」って言うのは不自然なので
「近々上司と他者に会議に行くんだよね〜。僕椅子の座り方で猫背になりやすいからちょっと見て欲しいな〜。」
と家族の方や職場の方に軽くお願いしてみましょう^^
あらかじめ”上層部の方とのお付き合い”であることを伝えておくと周囲もすんなり了承してくれるはずです。
周囲の人に見てもらうのが恥ずかしかったり、お願いするのが嫌だと思う方はタイマー設定をして自分のスマホで姿勢を撮影するのも良い方法です。
自分では気づかなかった癖や悪い座り方をしていた部分がわかるので意識的に直すことができますね^^
椅子から立ち上がるときの3つの手順
いよいよ面接や商談が終わり、椅子から立ち上がり退室します。
椅子から立ち上がり退室までのマナーをお伝えしていきます。
「やっと面接が終わった・・・。」などと気を抜くのは禁物です。
面接や商談後も態度や行動はしっかりと見られていることが多いので最後まで気を抜かずにきっちりと行いましょう。

①椅子から立ち上がるときは音を立てずに立ち左足を左側に出す
②右足を後ろ側に引きながら椅子の左側にもっていく
③左側に出した左足を右足の隣に揃える
椅子に座る時の手順を逆から行うのが立ち上がる時のマナーです。
このときも椅子に座る時と同様に①を少し左よりに出しておかなければ右足が椅子にひっかかってしまうので注意しておきましょう。
女性が注意したい椅子の座り方
女性の方で多いマナー違反の多い椅子の座り方を2つご紹介します。
・お尻を突き出しながら椅子に座る
・お尻を両手で撫でながら椅子に座る
よくオフィスレディーの方でこんな座り方をしている方もいるのではないでしょうか?
上記はマナー違反になりますので椅子に座る前には十分注意しておきましょう。
【例外】座布団やソファーへの座り方
事務所の椅子やパイプ椅子の座り方だけでなく、ビジネスマナーとして座布団やソファーへの座り方も知っておきましょう。飲み会やお偉い様との思わぬ場合に役立つことがありますよ。
座布団の座り方
座布団に座る前に基礎知識の確認です。
・中央に紐がついている方が表
・座布団側面の縫い目がない場所を座る前方にもってくる
次に座布団の座り方を3ステップでご紹介します。
1.座布団より手前(下座側)に立つ
2.座布団左手前45度くらいに位置に両膝をつき腰を落とす
3.前方方向で両手をグーにして支え、片膝ずつ身体を中心までずらす
また、
・座布団を踏む
・座布団をずらす
座布団を踏んだり、ずらしたりする行為はマナー違反になりますので行わないようにしましょう。
逆に座布団から立ち上がる時は
①体を少し後ろにずらして足の爪先を座布団から少し出す
②足の爪先を立ててかかとの上にお尻をのせて立ち上がる
上司や取引先の方と食事に行った際にお座敷席に座ることもあるので座布団の基礎知識と座り方や立ち上がり方についてしっかり覚えておきましょう。
ソファーの座り方
役員の方の部屋に案内されると大きなふかふかしたソファーに座ることもあります。
ソファーの座り方は浅く腰かけてからお尻を少し後ろにずらします。
注意点は1度に深く腰をかけすぎないことです。
ソファーによっては女性の方は膝元よりもお尻側の方が沈んでしまう場合があるので座る際には膝元の露出に気をつけましょう。
また、客先や転職面接時にソファーが複数用意されている場合は1人がけソファーが下座、2人がけソファーが上座となりますのでその点もあわせて覚えておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。椅子の座り方のビジネスマナーについて説明しました。
簡単なようで出来ている人が少ない椅子の座り方ですが、「座り方や姿勢」などポイントは意外と多いものです。
椅子の座り方を知らなかった方はこの記事でマナーをしっかりと学び直しましょう。
社会人になり、マナー研修など以外で「椅子の座り方」について教えてもらう機会はまずないのでこの機会にマスターしてくださいね。
ビジネスマナーは下記の記事も参考にどうぞ。


