NLPで心理学用語として使われるキャリブレーション。
ひとことで言うと相手の表情や行動から相手の考えていることを推測することです。
人間観察に近い部分があります。
ではキャリブレーションを効果的に仕事や日常生活で使うにはどのようなトレーニングを行えば良いのでしょうか。
当記事ではキャリブレーションの概要、トレーニング方法、メリットなどについてまとめています。
キャリブレーションを効果的に使うと相手の考えていることが見抜けるようになるので
「一歩先のことを考えて行動できる人」と思ってもらえますよ!
心理学におけるキャリブレーションとは?
キャリブレーション(calibration)の意味は
・「相手の表情や姿勢、仕草から相手が考えていることを認識すること」
です。
ジェスチャーや声量・声のトーンで相手の考えを認識することも同様にビジネス心理学においてキャリブレーションが使われています。
キャリブレーションの効果的なトレーニング方法
次にキャリブレーションの効果的なトレーニング方法を説明します。
まずキャリブレーションを効果的に使うためのポイントを抑えてからトレーニングに移りましょう。
キャリブレーションを効果的に使うためのポイント
キャリブレーションを効果的に使う上で大切なポイントは
・相手の態度や表情から気持ちを推測すること。
です。
相手の態度や表情が発言と連動していれば問題ありません。
しかし、相手の発言が態度と相違している場合や表情は明るいのに言葉のトーンは低い場合など相反している場合もあります。
そんな時には発言内容よりも態度や表情に目を向けることがポイントです。
安易な発言に対して気持ちは表情や態度に表れやすいです。
キャリブレーションを効果的に使うトレーニング法
キャリブレーションを効果的に使うために下記一例をご用意しました。
例)新入社員教育として外部講師をお招きし、ビジネスマナー研修を行いました。受講前の新入社員の表情は不安そうでしたが受講後は少しほっとしたような表情をしていました。
- 「ビジネスマナー研修が初めてだから緊張しているのかな?」
- 「ビジネスマナー研修が無事に終わったから受講後はほっとしているのかな?」
と新入社員の気持ちを推測することができます。
新入社員の気持ちを推測できたら
「新入社員が緊張しているみたいだった。
だから
次のビジネスマナー研修では緊張をほぐすために一声かけてあげよう。」と一歩先のことを考えることができます。
次回のビジネスマナー研修で新入社員に声かけすることで新入社員の緊張をほぐすことができますし、コミュニケーションにもつなげることができますよね。
キャリブレーションを使いすぎて余計なお節介に繋がると逆に迷惑になってしまいますので使用場面を考えてほどほどにしておきましょう。
キャリブレーションを効果的に使えるようになると
「おっ気が利くねぇ!」と上司からの評価アップにも繋がります。
僕自身、上司とやりとりする上でよくキャリブレーションを意識して使っていたから良い結果につながったのだと勝手に思っています(笑)
キャリブレーションを使うメリット
キャリブレーションを仕事で使うと得られるメリットは2つあります。
・信頼が得やすくなる
・人間関係が良好になる
信頼が得やすくなる
キャリブレーションを効果的に使えると気遣い行動が可能になるため信頼関係が得やすくなります。
1回や2回で信頼関係を得ることは難しいですが気遣いも積み重ねれば大きな信頼につながります。
「気遣いができる人」というポジションでデキる印象を相手に与えるので結果的に信頼関係の向上に繋がるのです。
信頼を得るための方法の1つとしてラポール形成というのもあります。
気になる方は下記記事を参考にしてみてください。
人間関係が良好になる
キャリブレーションを効果的に使っているともちつもたれつの関係性が積み重なります。
気遣いをしてもらった相手側は嬉しい気分になりますし、お返しに気遣いをしたり感謝の気持ちを伝えようと言う気分になります。
もちつもたれつの関係性が積み重なると良い人間関係が構築されます。
まとめ:キャリブレーションは場面での使い分けを
キャリブレーションの意味、トレーニング方法、メリットについてまとめてきました。
職場でキャリブレーションが使いこなせるようになってくれば日常生活にも積極的に取り入れても良いですね。
僕は現在もキャリブレーションを効果的に使っています。
・「一声かけてもらった上に相談にのってもらいありがとうございました。」
・「助かりました。すごく悩んでいたのでモヤモヤがとれました。」
などと感謝の気持ちをいただいた経験があります。
相手の表情や態度をしっかりと観察していると思わぬところで役に立てることがあるんだと感じました。
今後、場面に応じて多用しすぎずキャリブレーションを積極的に使ってみてくださいね!