こんにちは。たぬきちです。
僕は板前で2年間実務経験を積み、わずか2週間の独学で調理師試験に合格しました。
飲食店で実務経験を2年以上積んだ方の多くは調理師試験に独学で挑む事になり、飲食店だとシフト制の職場もあってなかなか勉強時間の確保が難しいと思います。
そこで今回はたった2週間の勉強で調理師試験に1発合格した僕が独学のやり方をお伝えします。
この記事を読むと調理師免許の合格にかなり近づくので是非最後まで読み進めてくださいね!
調理師免許独学前に知っておくべきたった1つのこと

調理師免許独学をする際、いきなり参考書や過去問から着手する方もいますが独学前に知っておいてほしいことが1つだけあります。
それは調理師免許独学の難易度と出題形式についてです。
理由は出題形式や難易度を把握しておくと今後の勉強する方向性が決まるので無駄な時間を使うことなく合格に近づくことができるからです。
調理師免許独学の難易度と出題形式について
調理師免許を独学で勉強する前に試験の出題形式と難易度について確認しておきましょう。
調理師免許は独学でも難易度は簡単な部類になります。簡単な理由は試験範囲も膨大ではなく過去問の焼き回しが多く、4択式だからです。
出題形式については下記です。
試験科目:①調理理論 ②食品衛生学 ③公衆衛生学 ④栄養学 ⑤食品学 ⑥食文化概論
試験形式:4択のマークシート方式
合格基準:全ての科目で6割以上を得点(各科目0点がないこと)
大事なポイントは
4択のマークシート方式で6割取ればいい(0点科目があれば不合格)
という部分でして、言い換えると
・問題数が少ない科目は0点を取らないように注意して勉強する
・答えを1字1句丸暗記の必要なし。4つの選択肢を見たときに回答が分かればOK
ということになります。
満点を目指さなくても良いし、丸暗記をする必要がないことを頭に入れておけば勉強へのハードルがグッと下がるはずです。
ただし、調理師試験の独学の勉強方法にはやってはいけないことやコツがあるのでお伝えしていきますね^^
調理師免許を1発で取得する独学のやり方

僕が2週間で調理師免許に合格した独学勉強法について詳しく説明します。
準備するものは「調理師試験過去問3年分」と「ユーキャン調理師速習レッスン」の2点。
勉強手順は下記です。
1.目標設定とスケジュール作成
2.勉強方法と暗記のコツ
順番に解説していきます。
目標設定とスケジュール作成
試験当日までの目標は14日間でユーキャンの速習演習3周+過去問3年分を3周行うことです。
過去問・ユーキャンの速習演習を3周しておけば試験当日も初めて見る問題はほぼないですし例え見たことがない問題が出題されても捨て問題なので焦らずにOKです。(国家試験は満点を取らせないように作られています)
勉強の順番は初めに「ユーキャンの速習レッスン問題集」をザーッと読んで概要を掴みます。
ユーキャンの速習レッスン問題集を先に読む理由は
・各科目の頻出度合いがわかるので対策すべき優先順位がわかる
・図解説明で基礎知識が頭に入りやすいので過去問が解きやすくなる
以上の2つです。
僕は半月前に調理師免許試験のスケジュール表を作成しました。内容は下記です。
1日目(1.5h) | ユーキャン速習レッスン「調理理論」 |
---|---|
2日目(1.5h) | ユーキャン速習レッスン「食品衛生学」 |
3日目(1.5h) | ユーキャン速習レッスン「公衆衛生学」 |
4日目(1h) | ユーキャン速習レッスン「栄養学」 |
5日目(1h) | ユーキャン速習レッスン「食品学」 |
6日目(土曜日)(1h) | ユーキャン速習レッスン「食文化概論」 |
7日目(日曜日)(3h) | ユーキャン速習レッスン2周目+間違い箇所+過去問(1年前)+やり直し |
8日目(1.5h) | 過去問(2年前)+やり直し |
9日目(1.5h) | 過去問(3年前)+やり直し |
10日目(2h) | 過去問(1年前〜3年前)の間違え箇所を再確認し、速習レッスンで確認 |
11日目(1.5h) | 過去問(1年前)2周目+やり直し |
12日目(1.5h) | 過去問(2年前)2周目+やり直し |
13日目(土曜日)(1.5h) | 過去問(3年前)2周目+やり直し |
14日目(日曜日)(2.5h) | 過去問(1~3年前)3周目+やり直しと苦手箇所の確認。ユーキャン速習演習重要過去問+予想模試 |
試験日 | 軽い問題演習 |
1~6日目はユーキャンの速習レッスンを読んで軽い問題演習を行いますが7日目からが本番です。
初めての過去問1周目は時間がかかり勉強への抵抗がありますがやり直しを行い、3周もすると問題を解けていることが自信に繋がるので安心してくださいね^^
勉強方法と暗記のコツ
前章で目標から逆算してスケジューリングはできたと思いますので具体的にどのように勉強を進めていくか説明していきます^^
ユーキャンの速習レッスンを読んでから過去問を解き始めたと仮定し進めていきます。
Q1.日本国憲法で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と規定した条文として、正しいものを一つ選びなさい。
1. 第9条 2. 14条 3. 23条 4. 25条 正解:④
上記が過去問1発目の問題だとします。ユーキャンの速習テキストを読んでいてもなかなか回答できた人はいないのではないでしょうか。
自分なりに回答してからすぐに解説・解答をみます。
勉強方法は「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と規定した条文→25条 という風に問題文と解答をポイントを意識して文章を声に出して読み上げます。
そして
と感情を動かして解答を確認。
さらに効果的なのが、国民が25(ニコッ)と健康で文化的な生活を送ってる。などと25条と問題文をリンクさせてゴロ合わせなどを作ると選択肢を選ぶ際の導線を作ることができます^^
最初はどうしても分からない問題が多く、1問にかける時間が数分かかってしまいます・・・。しかし、解答と解説を見てどんどん進めていくのがポイントです!
1周目より2周目、2周目よりも3周目は周回速度が速くなってくるので自信に繋がってきます^^
また、やり直し項目としてチェックしておいて欲しい問題は自信を持って回答できなかった問題以外全部です。
具体的には「当てずっぽで正解した問題」「全く分からなかった問題」「2択で外した問題」などが該当します。
意外と正解してしまうと出来てると勘違いしてしまうことがあります。これは試験本番で問題の角度を変えられた時に対応するのが難しくなります。
調理師試験独学における3つのNG勉強法

調理師試験独学を行う方に知っておいて欲しいのがNGな勉強方法です。
僕が思うNG勉強方法は下記2点です。
順番に見ていきましょう。
問題に慣れて選択肢を覚える
過去問を3回以上周回していると問題慣れしてしまって選択肢を覚えてしまうことが多いです。
先ほどのQ1の例で言うと
Q1.日本国憲法で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と規定した条文として、正しいものを一つ選びなさい。
1. 第9条 2. 14条 3. 23条 4. 25条 正解:④
という答え方がNG。
④と選択肢だけ覚えていると本試験で全く同じ問題が出題されない限り対応できません。
確かに調理師試験などの国家試験は焼き回しなどの問題も多いですが選択肢を変えたり質問の角度を変えたりする問題もしばしば作成されています。
と甘く見て選択肢だけ覚えていると足元をすくわれる可能性がありますので注意してくださいね。
ノートに綺麗にまとめる
調理師試験の勉強を独学で行う方に稀に見られるのがノートを使用し綺麗にまとめる方がいらっしゃいます。
確かにノートに綺麗にまとめることはいいことなのですが、調理師試験合格するには非常に時間効率が悪い勉強法となります。
過去問1問に時間をかけすぎる
過去問1周目はわからない問題も多いかと思います。
そこで、わからない問題に立ち止まって4分も5分も考え続けるのは時間の無駄です。
1~2分ほど考えて分からなければ解答と解説を見てテキストで該当事項を確認する。間違えた問題はチェックしておくということのほうが大事なのです。
時間に余裕がある方は別ですが、2週間で調理師試験に合格するには効率よくこなしていくことが大切です。
過去問1問あたりに時間はかけすぎずにサクサク進めていくことを心がけておきましょう^^
調理師免許独学のおすすめ本は2冊だけ

調理師試験の勉強を行う際、問題集や参考書を何冊も購入する方がいらっしゃいますが結論から言うと問題集は2冊あれば十分です。
色々な問題集を購入すると手付かずになり、勉強時間が増えてしまいます。。0点を取らない為に各科目満遍なく勉強する為に厳選した問題集をやり遂げる方が効果的なのです。
ちなみに僕が実際に2週間で合格した際に使用した問題集はユーキャンの速習レッスン+ユーキャンの重要過去問と模試です。
ユーキャンの速習レッスンを選んだ理由は書店で見た時の図解説明の理解のしやすさに一目惚れ、そして他の本よりも見やすいと直感で感じたためです^^
では僕が実際に使用したユーキャンの速習レッスン問題集の良かった点を詳しくご紹介していきますね!
ユーキャン速習レッスン問題集
真っ先におすすめするのが当記事でも取り上げている「ユーキャンの速習レッスン問題集」です。
僕が調理師試験の勉強をする際に一番お世話になった参考書でして、非常に勉強しやすく使いやすい参考書でした。
おすすめする理由は下記3点。
①一問一答形式で隙間時間で手軽に学習可能
②図解やイラストが多く勉強し易い
③科目別に頻出度がわかる
デメリットってあるのかな?・・・と思わせる一冊です(笑)
独学で勉強するなら1冊は必ず購入しておきたい問題集です
ユーキャン重要過去問+予想模試2回
2冊目にご紹介するのはユーキャン出版の「重要過去問+予想模試2回」の問題集です。
この問題集は調理師試験の過去問とユーキャン速習レッスンの問題集だけでは少し不安がある方におすすめです。
過去問と速習レッスンで問題慣れしてしまって自分の実力を試したい時や新しい参考書が欲しいと思った時に購入してみてはいかがでしょうか。
ユーキャンの速習レッスンと出版社が同じなので相性もばっちりです!
【番外編】有名な「調理師読本」はどうなの?

「調理師読本」は毎年出版されている有名な参考書としてネット上では高評価が多く、ベストセラーでランキング1位も獲得しています。
しかし!試験勉強に使う参考書としては活字が多くとっつきにくいのが大きなデメリット。
ぶっちゃけ、調理師免許を合格のための参考書としてはおすすめしません・・・(汗)
僕の個人的な意見ですが「調理師読本」は調理師免許合格のためではなく調理師として料理の基礎知識を身につけられる参考書という位置付けです。
なので番外編として調理師免許合格のための参考書としておすすめせず、調理師として基礎知識を身に付けたい方に向けてご紹介させていただきました。
まとめ:調理師試験1発合格は勉強法にアリ!

独学で調理師試験に短時間で1発合格する為に
・「事前に知っておくべきこと」
・「勉強時間の逆算と反復勉強法」
について詳しく説明してきました。
調理師試験1発合格のために重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
・「調理師試験過去問」と「ユーキャン速習演習」の反復勉強
・反復勉強では答えを覚えず、問題と関連づけて解説を見る
・1問1問時間をかけずに広く浅く勉強する
上記の3つのポイントは調理師試験を短期間で1発合格するためには必要な知識なのででしっかりとおさえておいてくださいね^^
当記事が調理師を目指す方にとってお役に立てれば嬉しいです。
