「仕事の拘束時間が長くてプライベートの時間が少ない。」
「仕事の拘束時間を短くするために良い方法はないかな?・・・」
仕事の拘束時間が長いとプライベートの時間も十分に取れなかったり、仕事漬けになる毎日ですよね。
こんにちは。前職の接客業で1日平均13時間労働をしていたたぬきちです。特に接客業は繁忙期は忙しいため、さらに多い15時間労働を経験しました。残業代も固定だったため悩まされる毎日でした。
この記事では仕事の拘束時間が長くなる理由とその対策や拘束時間の一般的な平均時間についてまとめています。今の職場での現状と比べてみて今後の行動を考えていきましょう。
仕事の拘束時間の定義

まずは仕事の拘束時間の定義についてみていきましょう。
よく一緒にされるのが労働時間です。
・拘束時間・・・始業から終業までの使用者の監督下にある時間。実働時間と休憩時間を合わせた時間
・労働時間・・・拘束時間のうち、労働者が使用者の監督下で労務を提供する時間。手待ち時間、使用者が実施する朝礼、作業終了後の後片づけ、業務上必要とされる仮眠や休息も含む。
サービス残業.com様より引用
つまり拘束時間の中に労働時間が含まれているということになります。
※通勤時間は拘束時間でも労働時間でもありません。
下記にわかりやすく図表でまとめました。

拘束時間が長くなる3つの理由

企業の人材不足
僕の以前就業していた企業が人材不足でした。
人材不足の企業だと以下の理由により拘束時間が長くなります。
・「○○さんが急遽休みになったから代わりに出勤して」
・「今日は1人欠勤者が出て仕事が終わらないから残業して」
・「人材不足なので有給休暇取得が困難」
このような事態が起こってしまいます。
残業や休日出勤が多い
残業や休日出勤が多いと当然ですが拘束時間が長くなりますよね。
・無駄な残業
・平日でもできる仕事
無駄な残業や休日でしかできない仕事以外を減らしていくことが大切になってきます。
拘束時間が長くなる理由として当たり前のことですが会社に左右される部分もあるので改善が難しいです。
職種の違い
サービス業は一般的に拘束時間が長いと言われています。
それはお客様への接客で時間が左右されるからです。
僕は接客業を経験しましたが
夜21:30に入店ストップ→夜22:00に閉店作業をする場合、残りのお客様の組数と入店ストップ前のお客様がいるかいないかで拘束時間が大きく変わりました。
それに対して現在の管理職では機械設備が定常稼働していてトラブルがなければ定時に帰ることができます。
このように職種の違いで拘束時間の長さが変わると言えますね。
拘束時間が長いと4つのデメリットがある

友人と予定が立てづらい
・「急に仕事が入ったからごめん!来週の日曜日ダメになった!」
・「休日出勤で平日が休みなんだけどなかなか予定が合わせられない」
拘束時間が長いと上記のように友人と予定が立てづらいというデメリットがあります。
せっかくの友人と食事をしたり遊んだりできる時間の調整ができないのは辛いですよね。
睡眠時間が減る
僕も拘束時間が長い会社に勤めていましたがそれ以上に深夜を回り帰宅するような拘束時間が長い会社もありますよね。
その場合、夕飯を食べてお風呂に入り、寝るだけですが睡眠時間がかなり削られます。
睡眠時間が減ると仕事や体の健康状態にも影響が出てきます。
仕事をすることは生きていくために大切なことですが身体を壊してしまうと仕事もできなくなってしまいますので
睡眠時間が削られるのは大きなデメリットだと言えますね。
心身への影響
仕事での拘束時間が長いと心身への影響もだんだんと大きくなってきます。
イライラしやすくなったり知らず知らずのうちに身体に疲労が溜まったり。
自分では大丈夫だと思っていても身体や心は悲鳴をあげているんです。
仕事の時間とプライベートの時間とをメリハリをつけて心身への負担を極力減らしていきましょう。
仕事のことが頭から離れない・・・。いつも仕事のことばかり考えている方は下記の記事も参考にどうぞ。

プライベートの時間が減る
拘束時間が長いと自分の時間をとることが困難になります。
誰もが1日24時間という貴重な時間を割り当てられているためです。
プライベートの時間が減ると自分がやりたいことや趣味などもできないですし毎日が楽しくなくなってしまいます。
「もうすでに長時間労働で社会人が楽しくない・・・」と感じている方は下記の記事も参考にしてみてください。

拘束時間の一般的な平均時間はどのくらい?

一般的に拘束時間はどれくらいが平均なのでしょうか。
20代〜30代の正社員528名に労働時間の調査を行なったアンケート結果があります。
月間労働時間/性別 男性 女性 160時間未満 9.9% 17.8% 160時間以上180時間未満 23.5% 40.2% 180時間以上200時間未満 24.2% 23.5% 200時間以上220時間未満 19.3% 9.7% 220時間以上240時間未満 10.2% 5.8% 240時間以上 12.9% 3% リクルートマネジメントソリューションより一部引用
過労死ラインを越える240時間以上が男性では1割を超えて12.9%も報告されています。
労働基準法の観点から1日8時間労働×週5日勤務=40時間×4週=160時間です。
また、労働時間のアンケート調査であり、休憩時間は含まれていないので
160時間+休憩時間22時間(月22日労働、週休2日取得、1時間休憩と仮定)を合計します。
すると拘束時間は182時間となります。
残業時間・休日出勤を含めて少し多い企業でも月間労働時間は200時間未満が理想だと考えられますね。
月間労働時間が200時間を超える場合は過労働している可能性が高いので労働時間を一度見直してみてはいかがでしょうか。
また、この研究データから労働時間が200時間を超える職種のうち営業職が38%、サービス業が31%を記録しています。
拘束時間を短くするための3つ解決策

残業・休日出勤を減らす
拘束時間が長くなる原因の1つとして残業や休日出勤があります。
では残業や休日出勤を減らしていくためにはどうすれば良いのでしょうか。
それはズバリ仕事の効率化を行うことです。
仕事の効率化ができれば残業や休日出勤は間違いなく減ります。
どうしても残業をしなければいけない緊急時の対応や休日にしかできない仕事などの場合以外は減らすことができますよね。
残業時間や休日出勤ができないのを前提に日々の業務を棚卸して無駄をなくし、定時時間に帰社できるようにしましょう。
フリーランスになる
フリーランスになれば自分で仕事を探して掛け持ちをしながら行うことになります。
つまり、拘束時間を自分で調整することができます。
例えば
・プログラミングの仕事をフリーランスで行う場合:週4日×8時間=32時間
・社内で雇用されプログラミングの仕事を行う場合:週5日×8時間=40時間
正社員として雇用されている場合、1日の労働時間は8時間目一杯使うことが多いです。
このようにフリーランスは自分の力量によって拘束時間を減らすことができます。
転職する
拘束時間が短い職場に転職すれば拘束時間が短くなります。
シフト制や見なし残業時間制度を導入している企業は拘束時間が長くなる傾向があります。
逆に工場でのライン作業やホワイト企業で労働基準法を順守し、月の残業時間が決められている企業に転職を行うと拘束時間が減らせる可能性があります。
今の就業している企業において拘束時間は長いけど「人間関係が良い」「仕事が楽しい」と感じている場合は転職は少し立ち止まった方が良いですね。
なぜなら、転職先で拘束時間は短くなったが人間関係が悪くなったからまた転職を・・・となってしまう可能性があるからです。
僕が実際に拘束時間を短くした経験談

僕の場合、営業職・接客業を経験から製造管理職への転職により結果的に拘束時間が短くなりました。
また、僕の知り合いで大手娯楽接客業に勤務している方がいますが、シフト制でもきっちりと労働時間・拘束時間管理を行っている会社があります。
個人的には職種や会社の待遇の問題が大きかったなと感じました。
拘束時間が長くて悩んでいる方にはまずは職場内で拘束時間を減らせる工夫できないかを考えて欲しいと思います。
そしてどうしてもプライベートの時間を確保したい。自由な時間が欲しい。社内では解決できない。
そう感じたら転職先をしっかりと企業研究して転職してみるのも良いでしょう。
まとめ
仕事の拘束時間を減らしたいと考えている方に向けて
・拘束時間の定義
・拘束時間が長くなる3つの理由
・拘束時間の一般的な平均時間
・拘束時間を短くするための3つ解決策
上記の4つについてまとめてきました。
拘束時間が長くなる理由を考慮した上で残業や休日出勤などの勤務形態を変えていくのか。
それとも転職をしたりフリーランスとして働いたり職場を変えるのか。
一度考えてみて欲しいと思います。今以上に仕事の拘束時間が減ることを祈っています。
