今年もお世話になった上司に年賀状を出すのに最低限のマナーを知っておきたい。
年末に近づくにつれてこのように考えている会社員の方は多いですよね。
こんにちは。たぬきちです。
僕も今年お世話になった上司に年賀状を出そうと思います。でもいざ書こうとすると「使ってはいけない言葉」や「いつまでに年賀状をポストに出せばいいのか」などたくさん悩んでしまうことがありますよね。毎年何度も何度も調べるのが大変なので一連の流れと注意点をこの記事にまとめました。
この記事では年賀状を上司に出すときの年賀状の例文やマナー、注意点を合わせて解説しています。順番に1つずつ行えば相手に失礼な年賀状を出すことはなくなります。
目次
年賀状を上司に書くときの注意点
年賀状を上司に送る時に言葉遣いやデザインなど注意しておきたい点がいくつかあります。
年賀状を書く前に一読して上司に失礼のないようにしておきましょう。
年賀状デザインの選び方
年賀状のデザインは派手なものを避け、できるだけシンプルなものを選ぶのが良いでしょう。干支を含めたワンポイントの年賀状でもOKです。
対して家族の写真を載せた年賀状は送り先の上司を不快にさせる可能性があります。
というのも
・先月離婚していた
・年末にパートナーが亡くなった
などの不幸ごとがある可能性があるからです。
また、結婚式に参列していただいた方に結婚式の写真を年賀状に使用しても問題ありません。
デザインを考える上で大切なポイントは
年賀状を送る上司の状況
をしっかりと考えておくことでしょう。
年賀状は縦書き?横書き?
年賀状を書く時に縦書きか横書きか迷ってしまうことがありますよね。
結論から言うと縦書きをするのが無難です。
日本語の挨拶状は古来より縦書きとして生まれました。
ですので欧文で書く場合などの例外を除き縦書きが望ましいでしょう。
「謹賀新年」などの賀詞の使い方
年賀状には賀詞(祝いの言葉)がよく使われています。
例えば「謹賀新年」・「恭賀新年」・「迎春」・「賀正」などですね。
一般的に1文字〜2文字の賀詞:部下や同僚、目下の方や友人に年賀状を送る場合に使用し、上司に年賀状を送る場合は4文字の賀詞を使うことがマナーです。
下記に上司向けの年賀状で使える賀詞をまとめましたのでご自由にお使いください。
他の人の年賀状と被りたくないときは慶賀光春などを使ってみてもよいですね!
【上司の年賀状に使える賀詞】
・謹賀新年 ・謹賀新春
・恭賀新年 ・新春来福
・笑門来福 ・慶賀光春
年賀状を購入する時には「賀詞」に気をつけて購入するようにしましょう。
また、賀詞の代わりに英語でカッコよく
「A Happy New Year!」と書く場合がありますよね。
これは間違いであり、「A Happy New Year!」は良いお年をという意味です。
使うのであれば新年おめでとうという意味合いの「Happy New Year」と書きましょう。
尚、「Happy New Year」は友人向けの賀詞であり、上司宛てにを使うことは好ましくありませんので気をつけてくださいね。
年賀状で上司に一言添えるときは?
年賀状で上司に一言添えるのはビジネスマナーです。
あらかじめ年賀状に一言添えている場合でも直筆で一言添えましょう。
ではどんな言葉を添えるのが適切なのでしょうか。
一言添えるのに好ましいのは「昨年のお礼」や「今年の抱負」です。
・今年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
・まだまだ未熟ではございますが精一杯本年も尽力致します。本年もよろしくお願いいたします。
上司に一言添える場合は上記の言葉をそのまま使用していただいて構いません。直筆で書くことにより、上司により気持ちが伝わりますので忘れないようにしておきましょう。
赤文字で書くのはOKか
宛名面の切手下の「年賀」は赤文字で書くのがマナーです。
その理由は赤文字の「年賀」が書いていないと普通郵便扱いとなり年内に配達されてしまう可能性がありますので注意しておきましょう。
また、「賀詞」に関しても賑々しく新年をお祝いするという意味から赤文字で書いてOKです。
逆に年賀状の宛名や文章を赤文字で書くのはマナー違反です。
宛名の赤文字は郵便状規定の中に宛名面は黒か青文字を使用する決まりがあり、赤文字の文章は一般的に失礼に当たるとされているからです。
最も気をつけておきたい言葉遣い
言葉遣いは上司に年賀状を送る上で最も気をつけたい項目です。
マナー違反にならないようにするためまとめました。
・略語(例.あけおめ、ことよろ など)
・句読点(新年に区切りをつけないためということから)
・役職がある方でも年賀状の裏面は「○○ △△様」と表記する
また、二重敬語やコロナ渦で使ってしまいがちな縁起の悪い言葉を年賀状で書くのはマナー上適切ではありません。
詳しくは下記にて詳しく解説していますので良ければご一読ください。
年賀状を上司に送るときの例文
年賀状を上司に送るときの例文を3つご用意しました。
お忙しい方はコピーしてご自由にお使いください。
【上司に送る年賀状の例文①】
謹んで年頭の御祝詞を申し上げます。
昨年は公私にわたりご親身なご指導ご鞭撻をいただき
本当にありがとうございました。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
【上司に送る年賀状の例文②】
謹賀新年
日頃の親身なご指導に深く感謝申し上げます。
今年はご期待に応えるべく精進する所存でございます。
今年も一層のご指導ご鞭撻をお願いいたします。
【上司に送る年賀状の例文③】
恭賀新年
昨年度は大変お世話になりました。
本年度もどうぞよろしくお願い致します。
ご家族の皆様には ご健康で幸多い一年でありますよう祈念いたしております。
年賀状は社内の上司全員に送るべきなの?
年賀状は社内の上司全員に送るべきなのでしょうか?
結論から言うと日頃お世話になっている上司に送るだけでOKです。
ただしプライベートでもお世話になっていると感じる上司には年賀状を送るのが望ましいでしょう。
直接関わりのない社長や専務など年賀状を出すと逆に気を遣わせてしまうので送る必要はありません。
年賀状の代わりに上司にメールするのはマナー違反?
年賀状の代わりに上司にメールをするのはマナー違反ではありません。
むしろあまり親しくない方や会話をしたことがない方には最低限のメールで済ませる方も多いです。
年賀状の代わりに上司にメールする場合は他の社内の人も送ることが考えられますので混雑を避ける為、スマートに作成して送信しましょう。
上司に年賀状の代わりにメールをするときは以下の内容で作成するとスマートな文章が作成できます。
・新年の挨拶(・あけましておめでとうございます ・謹賀新年)
・新年の挨拶後に名乗る(・○○部 の △です。)
・昨年の挨拶(・昨年は大変お世話になりました。)
・今年の抱負(・今年もより一層尽力いたします。)
・相手への配慮(・年始からますますお忙しく、寒さも厳しいのでご自愛ください。)
・締め(・本年も何卒よろしくおねがいいたします。)
言葉遣いや誤字脱字には注意し、余裕を持って作成しましょう。メールの場合は下書き保存などもできる機能がありますので、あらかじめ作成しておいても良いですね。
上司への年賀状は○○日までに出そう!
上司への年賀状は早くて12月15日、遅くても12月25日までに出しましょう。
一般的に年賀状は1月7日までに届けば良いとされていますが上司へ送る場合は失礼に当たる場合があります。
また、遅くても12月25日までに出せば1月1日に届くとされていますが地域や発送状況により日にちが前後する可能性もありますので早めにポストに投函しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
上司に年賀状を送るときのマナーや注意点についてまとめてきました。
新年の挨拶として上司に年賀状を送る時は特に言葉遣いには注意しましょう。
元旦に到着しない年賀状もマナー違反となりますので書き方以外のマナーにも気をつけておきましょう。
新年初めの挨拶ですのでお互い気持ちよく行いましょう。