公害防止管理者

公害防止管理者【水質1種】の勉強時間や勉強方法を全部教えます!

こんにちは。令和5年度公害防止管理者水質1種を受験したたぬきちです。

外部講習やセミナーなど参加せず1から独学で参考書と過去問、youtube、ブログなどを読み漁り1年目で4科目合格しました。5科目目は後1点足らずでした・・・泣

そこで当記事では公害防止管理者1種の受験を検討している方へ向けて公害防止管理者水質1種の勉強時間と勉強方法について僕の経験を元に詳しくご紹介していきます。

公害防止管理者水質1種の勉強時間は150時間が目標!

まず初めに公害防止管理者の勉強時間や勉強開始時期について僕の経験談を下記にまとめました!

・勉強時間:約200時間

・勉強開始期間:2023年4月〜2023年9月(約6ヶ月)

・購入した参考書等:新公害防止と技術と法規 最新版(以下電話帳)、過去問9年分(正解とヒント水質関係2冊)、公害防止管理者試験水質関係合格テキスト

・勉強実績:

1.公害防止管理者試験水質関係合格テキスト買ったが読まずに、過去問へ特攻

2.最新版〜過去8年分までを解説を読みながら電話帳へチェック→3周

3.youtubeで動画視聴と周辺知識の定着、最新の傾向や条文を繰り返し読む

4.過去9年前の過去問を模擬試験として実施。最新版から2回ずつ周回

といった流れです。

勉強方法に関して、公害防止管理者水質関係合格テキストは他サイトでおすすめだったので購入しましたが、僕には合わず1ページくらいしか使ってないです・・・(汗)

理由として

・白黒 ・図解が少ない

・僕がテキストを1からコツコツ読むのが嫌い

・結局は過去問重視で勉強が必要、対応範囲が狭い

いきなりネガティブな内容ですいません^^;僕個人の意見としてはこんな感じです^^;

そこから僕の場合過去問へ特攻したので正直理解に苦しんだ部分も多く、すぐに忘れてしまったりして覚え直しの時間を無駄に使ってしまったのが現状です。

これから公害防止管理者水質を受験する方は勉強時間を100時間以内に抑えて合格を勝ち取って欲しいのでこうしたら良かったと感じた勉強手順を詳しくご紹介します!

公害防止管理者水質1種の勉強順番

公害防止管理者水質1種の勉強順番は下記手順がおすすめです。

1.科目別の難易度や出題の概要について知る

2.youtubeで動画視聴(1.5倍速)

3.水質1種過去問(前年度〜過去5年分)、電話帳へチェック

4.水質1種過去問(過去5年分〜過去10年分)、電話帳へチェック

5.周辺知識の定着と条文の読み込みと暗記など

1つずつ順番に解説していきます。

科目別の難易度と出題の概要を知る

まずは科目別の概要を知るところから始めましょう!

下記一覧表に各科目の概要をまとめました。

受験科目問題数難易度主な出題内容傾向と特性最初の1科目おすすめする人
公害総論15法律の条文やオゾンやダイオキシンについて法律がメイン法律に抵抗がなく、文章を読むのが好きな人
水質概論10高め工場排水の流れや排水基準など排水基準や法律など幅広い知識や細かい数字が問われる物事を流れを大枠で理解するのが得意な人
汚水処理特論25計算問題・化学式・設備の作りなど計算・設備の作り・化学式など満遍なく出題理系の人・工場やメーカーで働いている人
水質有害物質特論15高め化学物質の測定・保存方法など聞いたこともない化学物質や測定方法など。暗記量一番多い科目暗記科目が得意な人
大規模水質特論10やや簡単生態モデル・特定工場の排水処理など5科目の中で出題範囲が1番狭いハードル下げて勉強したい人

出題内容は「莫大な範囲がある中で一言でいうなら」です。

科目間では

・公害総論⇔水質概論(より細かいグラフの数値などが問われる)

・大規模汚水特論⇔水質有害物質特論(化学物質や測定方法など細かく問われる)

と出題が科目をまたぐ場合もあります。

参考書をパラパラ見てどの科目が一番自分が取りかかりやすいかを決めて勉強を始めていきましょう^^

次に「かたくらさんのyoutube動画」は汚水処理特論までアップされています。(2023年11月時点)

どの科目から取り掛かるか決まっていない方はかたくらchの公害総論・水質概論・大規模汚水特論の動画を1.5倍速で視聴することをおすすめします^^

youtubeで動画視聴(1.5倍速)

まずはyoutubeで動画視聴(かたくらch)を1.5倍速で2周行い、概要と出題傾向を知っておくと過去問に取り掛かりやすくなります。

かたくらchは僕が水質1種の勉強で本当にお世話になったyoutubeチャンネルです。勉強し始めの方でも非常に分かりやすく解説されています^^

1.5倍速再生/周の目安時間は

公害総論第1~6回:2h程

水質概論1~6回:2.5h程

汚水処理特論第1〜8回:2h程

上記3科目の各URLを貼っておきます。

水質1種過去問(前年度〜過去5年分)1周と電話帳へチェック

次のステップは水質1種の過去問を新しい方から順に過去5年分まで一度解いて見てから解説を確認、そして電話帳へ該当箇所をチェックします。

水質1種の試験範囲は広く、勉強時間も100hと長期間となるので5科目を1年分ずつ終わらせて解いていくと期間が経って忘れてしまったりするのであまりおすすめできません^^;

なので最初の過去5年分1周行う際は同じ科目5年分の過去問を実施し電話帳へチェック(全設問)するのがおすすめです^^ 電話帳へチェックしているとココは前年度と似たような問題が出たな!この物質は前にも出てきたな!など頭にピンとくるので脳が刺激されます^^

1問約8分x75問=600分=10hx5年分=約50h

汚水処理特論の計算問題は時間がかかってしまいます。苦手意識がある方は一旦パスしてもOK。計算問題も25問のうち本番では数問しか出ないので最悪落としても合格点は死守できます。

たぬきち
たぬきち
かたくらchの動画視聴後に同じ科目過去問5年分にチャレンジしてみよう!

水質1種過去問(過去5年〜過去8年前)1周と電話帳へチェック

次に水質1種過去問(過去5年〜8年前まで)を1周周回し、電話帳へチェックします。(所用時間約30h

ここまでは先ほどの過去問5年前までと同じ方法となります。

はい、ここで

受験生
受験生
過去問は10年前までやらずになぜ中途半端な8年前までなの?

と思った方もいると思います。

ここからは僕の経験談ですが過去問8年前まで過去問を1周してみたけど圧倒的にインプット量が足りないと感じました。

ネット上では過去問15年分やったけどダメだった〜と嘆いている方もいました。僕も4科目しか合格できていないので偉そうなことは言えませんが理由は過去問に依存しすぎだからです。

水質1種の試験は「水質1種の難易度について」の記事でも詳しく解説していますが過去問だけの対策だけでは合格は難しいのが現状です。

なので過去問8年分1周で一旦区切りをつけて、知識を定着させるために過去問2周・3周していきます。

水質1種の過去問2周目と3周目(過去8年分)

水質1種の過去問8年分を一通り1周したら2周目、3周目を実施します。

1周目は電話帳に書き込みしていたので1問あたり8分で計算していましたが2周目は1問当たり3分、3周目は1問当たり2分で進めます。

1問3分x8年分(600問)=1800分=30h

1問2分x8年分(600問)=1200分=20h

進め方は選択肢を見て誤っている箇所がすぐに判別できなければ解説をみて次の問題に進みます。正解の選択肢もしっかり読み込んでおくことも忘れないでくださいね。

たぬきち
たぬきち
今まで3科目の動画1周+過去問8年分の3週で既にトータル130時間・・・。次は周辺知識と定着もあるから勉強時間が100hは必要だと身を沁みて分かるよね・・・。

環境基本法や水質防止汚濁法(条文)の読み込み

過去問8年分3周完了したら7~8割くらいは得点できていて、傾向が掴めてきたら

次に行うのは条文の読み込みです。

かたくらchで紹介いただいているの公害総論は頻出条文は必ず抑えておかないと足もとをすくわれる可能性が高くなります。加えてその他の条文も目を通しておきます。

令和5年度の試験では公害総論が難易度が上がって不合格になった方も多そうですが、基本の条文や頻出問題ををしっかりと対策しておけば6割は取れます。

さらに水質概論で出題頻度が高い「水質防止汚濁法」も併せて目を通しておきます。水質概論は問題数が少なく、範囲が広く手こずる受験生も多いので条文は目を通しておきたいですね。

周辺知識の読み込み

電話帳に過去問を記入していると、過去問には出ていないけれども問われそうだな!という部分があります。

今回の僕の経験もそうですが「数字や物質名、物質の特徴、基本事項」などは過去10年で出題されていないけれども読んで置くと本番でラッキー!と得点できる場合があるので知っておくと試験本番で気持ちに余裕が生まれます^^

各科目の暗記項目の定着

水質1種科目全般に言えることですが自信を持って回答できるまでのインプットが必要です。

暗記ノートを1から作成する人もいますが時間がかかるため、おすすめできません。

また、科目ごとで暗記方法が違います。

たぬきち
たぬきち
次の記事で各項目ごとの暗記のコツを教えるね!

公害防止管理者水質1種の勉強法と暗記のコツ

公害防止胃管理者水質1種の各科目を暗記するための勉強方法を詳しくお伝えします。

水質1種〜水質4種まで勉強する方には是非参考にして勉強に取り組んでいただきたいと思っています^^

公害総論の勉強方法と暗記のコツ

公害総論はかたくらchの解説にもあるように環境基本法(1,2,4,8,16,20条)は最低限暗記しておかなければなりません。

そこから他の条文に目を通しておくのが良いです。

ただ、どうしても法律関係はとっつきにくいのは本当にわかります^^;

そこで暗記のポイントをお伝えしますね!

・何条には何のことがあるかをざっくり把握する

毎日1,2回で良いので声に出して読み上げ、ペンで文言に印を入れる

五感を使って日々繰り返し行なっていると人間の脳は不思議なもので重要な情報だと処理してくれるようになります。

しっかり読み込みができていると試験本番でも違和感に気づけるようになります^^

また、下記項目は公害総論の中で勉強の優先度Aです。

・特定工場(4つ)

・組織の体系(公害防止管理者の選任、届出猶予の期間、罰則)

・成層圏オゾン(原因物質、地球温暖化への影響)

・光化学オキシダント(物質や環境基準達成率)

・水質、土壌関係問題(達成状況やグラフ)

・廃棄物(一般廃棄物、産業廃棄物の割合)

上記6項目は過去10年でみても出題頻度はかなり高めなので過去問+周辺の知識のインプットをしておくことを強くおすすめします^^

さらに、

・粒子状物質

・化管法、化審法

・LCA(手順、名称)

・環境ラベル(I〜Ⅲ)

・リスクマネジメントと基礎概念

上記5科目は年度によっては出題されているので深く勉強しすぎる必要はありませんが文言を入れ替えられたり、ややこしい表現を選択肢に混ぜられたりする可能性があるので選択肢を見た時にしっかりと間違いや正解の文章を判別できればOKです^^

水質概論の勉強方法と暗記のコツ

水質概論は範囲が広いわりに出題数が少ないので対策が難しく、受験生が不合格になりやすい科目です^^;

先ほどの見出しで勉強手順が完了している(かたくらchの水質概論の視聴、過去問8年分3周クリアしている)のを前提にお話しさせていただきます^^

僕も受験前は水質概論は一番足を引っ張る。と聞いていたので過去問8年分だけでは不安でした^^;なので過去問9年目+傾向を分析して広く浅くテキストを読んでました。

令和5年度は少し難易度が易しかった気がします。試験は8割は取れていて、残り2問も選択肢を2択まで絞れたので満点狙えたかなと思ってます^^

下記項目は抑えておくと良いです!

・水質防止汚濁法(第1章〜第2章)

・水質汚濁に係る環境基準

・人の健康に及ぼす影響(有害物質の特徴)

・水質の指標生物

・水質汚濁の原因物質と水質指標(BOD,CODなどそれぞれの特徴)

・富栄養化

・有害物質の種類と環境基準の数値(細かいところまで)

勉強時間との兼ね合いから時間をかけすぎるのもよくないです。水質概論も覚えなければいけないことはありますが他の科目もあるので^^;

過去問は完璧にした上で浅く広く、テキストを読んでおくのが攻略のポイントです。

感覚として、全く読んでいないと選択肢は5択なのですが、1~2回電話帳を読んでるから2~3択くらい間違いだな。というのができれば十分です。重箱の隅を突かれる問題は他の受験生も苦戦しています。大事なのは過去問と基本の知識が身についているかどうかです。

汚水処理特論の勉強方法と暗記のコツ

汚水処理特論は計算問題は後回しにします。理由は計算問題を落としても合格点を取れるから。計算や単位換算に時間がかかり、公式が複雑なものもあるからです。

まず、下記暗記項目を勉強していきましょう。

・物理化学処理法(凝集分離・沈降分離・浮上分離)

・物理化学処理法(酸化還元・活性炭吸着・イオン交換・膜分離法)

・汚泥の脱水(機械と役割)

・生物処理法(嫌気処理法など)

・計測機器(TOC計など名称と特徴)

・分析の基礎(各分析方法と特徴)

・試料の保存方法

範囲は5科目の中でも1位か2位にランクインする広さです・・・(汗)

でも安心してください!

逆に言えば汚水処理特論は問題数が多いので余裕があり、重箱の隅をつつかれる問題がほぼないので過去問を繰り返し解いて幅広く知識の定着をしていれば合格ラインはクリアできます。

原理や構造を理解する部分が多く、計算問題もあることから理系の人は取り組みやすいと思っています。

過去問を繰り返し解いて幅広く対応できるようにしておくことがポイントです^^

また、計算問題は後回しでもOKと言いましたが少なからず不安な方もいると思うので、計算問題も向流多段洗浄や沈降分離の分離効率など公式が覚えやすく簡易的な計算なものから取り組むことで余裕ができます^^

水質有害物質特論の勉強方法と暗記のコツ

さぁやってまいりました・・・。ザ・暗記科目の「水質有害物質特論」です。

普段から使うことの少ない化学物質の特徴や名称、測定技術など有害物質に応じて15種類以上あるので盛りだくさんです。

順を追って解説していきますので粘り強く一緒に攻略していきましょう^^

手順は下記です。

・過去問8年分の頻出項目を必ず抑える

・各物質の特徴と処理技術を並行して覚える

まずは過去問の頻出項目を必ず抑えて傾向を掴み、過去問の内容は9割以上の正解率にします。次に各物質の特徴や処理技術を並行して覚えます。

出題は各物質満遍なく出題され、処理phの値や物質名を変えられたり、使われていない測定技術が選択肢にあったりというようなものが多いです。

なので選択肢を見た時に間違いに気づける力が必要です。

僕が実践した覚え方の一例をお伝えしますね^^

例えばほう素(B)の検定には下記4つの分析法があります。

メチルー吸光高度法、アゾメチンH吸光高度法、

ICP発光分光分析法、ICP質量分析法

ホウ素のアルファベット表記でB、メチレンブルーのブルーの英語もB、メチレンの中にメチンが入っている、ICPの分析法2種類。

といった流れでインプットします。

ほう素と言えば・・・B・・・ブルーのB・・・メチン繋がりでアゾメチン、アルファベットはBもあるけどICPも2種類ある。といったのを覚えるというより関連づけれるものは自分なりに工夫して連想ゲームしていく感じです。

ほう素の検定方法を選ぶ問題が仮に出題されると、5つの選択肢で1つ間違ったものが作られることが多いです。すると連想ゲームしてるんで選択肢をみたときに間違いがすぐ見抜けるんです。

その他でも語呂合わせ、自分の身近なものに置き換える、処理方法の図解とセットで覚える、声に出す、どうしても覚えられない箇所をメモするなどが効果的です^^

覚える内容も多いのでノートを1から作ったり、全部紙に殴り書きしたりするのはあまりおすすめできません^^;

大規模汚水特論の勉強方法と暗記のコツ

大規模汚水特論は出題範囲も5科目の中で1番出題範囲が狭く、過去問の傾向もはっきりしています。

他の科目と同様にまずは過去問8年分を実施し、傾向を掴みます。

次に

・冷却塔の計算問題は公式を覚えると簡単なので必ず得点 N=1+E/(B+W)

・生態系モデル、各大規模設備の排水処理方法、流体力学モデルを抑える

勉強方法としては過去問をベースに、周辺の内容を読み込んでおくと合格ラインの6割はクリアできます。

ただし出題は10問しかありませんので、手を抜きすぎ&他の科目に時間を割いて基本を忘れてしまったりすると僕みたいに1点足らずで落ちてしまうこともありますので注意しておいてください><

まとめ:公害防止管理者水質1種試験は勉強時間の確保と勉強方法がカギ!

公害防止管理者水質1種の勉強時間と勉強方法についてお伝えしてきました。

公害防止管理者の電話帳や過去問10年分の内容をみてみると試験範囲は膨大なことがわかると思います^^;

また、暗記項目も多く知識も1からで初めて公害防止管理者の水質1種を目指す方は勉強時間を150時間は確保した方がいいと思います。

かたくらchの1.5倍速(3科目)で概要確認、過去問8年分を3周で約130時間は必要ですし・・・^^;残り20hをインプットする時間に充てましょう。

水質1種の試験は一発合格率が8~10%台と非常に低いことがネット上でもいわれていたのいます。

僕のように試験までに不安が募りやすい方は勉強時間を200h確保しておき、過去問8年分5周ほど完璧にして+過去問9年前を模擬テスト形式で実施、各科目の周辺知識の定着や暗記科目に自信を持って答えられるようにまでしておくと安心して試験に臨めます^^

ABOUT ME
たぬきち
ブラック企業を経験した20代ブロガー。 仕事で悩んでいる方や職場の人間関係で悩んでいる方に少しでも役に立てたら と思い、仕事で経験したことや学んだことを記事にしています。 ツイッターもやってるので気軽に仲良くしてください^^